まずはじめに

理事長からのメッセージ

WSOの理事長、山口正人です。ここでWSOの設立の動機と目的をご説明させて頂きます。

個人的な体験ではありますが、1978年にインドのニューデリーを訪れ、日本や他の先進国では想像もつかない極貧に苦しむ人々の悲惨な生活を目にしました。その時に「自分は世界の貧しく恵まれない人達の為にいつか役に立ちたい」と思いました。

その後、1998年にコルカタ(旧名:カルカッタ)で私が最も尊敬するマザーテレサ氏にお会いし、彼女が運営する団体「死を待つ人の家」の活動にボランティアとして参加させて頂きました。その活動を通して、貧しさ故に生きることに苦しんでいる多くの人達や、そのまま死んでいく人達をお世話しながら、「いつか自分もマザーテレサ氏のように、このような貧しい人達の為の社会貢献事業を立ち上げたい」と強く思うようになりました。

2012年12月にバングラデッシュの首都ダッカにてマイクロ・ファイナンスにより世界の貧困撲滅に貢献した事でノーベル平和賞を受賞したマホメッド・ユヌス教授にお会いしました。そのユヌス教授から「マイクロ・ファイナンスだけでは世界の貧困は撲滅出来ない。もう一つ大切なものは教育です。」とご教授頂きました。その「教育」というテーマがWSOの大きな活動の指針となっています。

WSOは世界最貧困国の恵まれない青少年に職業訓練の機会を与え、彼等を「無償の奨学金と生活費の提供」そして「経済的自立から貧困からの脱却」へ導きたいと願い、この考えをWSOの理念としました。